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白昼夢で踊る犬

本書に一切真実はない。全ては真っ赤な嘘である。

イーヴォ・ポゴレリッチ サントリーホール20161210公演感想

サントリーホールでイーヴォ・ポゴレリッチのピアノコンサートを聴いてきた。お友達が取っていたチケットなのだけど急遽出張が入ってしまい譲っていただいたチケット。ポゴレリッチでしかもS席という贅沢なのでそのお友達には年明けにでもちょっとお高いデザ…

ダニエル・ハーディング指揮マーラー「千人の交響曲」

すみだトリフォニーホールでダニエル・ハーディング指揮マーラー「千人の交響曲」を聴いてきた。 マーラーの中でも私はこの曲を偏愛している。 ただこの曲自体アッパー系であり演奏者が合唱隊と共に多いので破綻しやすい。 それをハーディングは情緒を出しつ…

アウシュヴィッツの囚人写真家

ルーカ・クリッパ/マウリツィオ・オンニス著「アウシュヴィッツの囚人写真家」がとても良かったのでブログに書き留めておきたい。 本書は囚人写真家ヴィルヘルム・ブラッセのロングインタビューを元にディティールを加え物語を書き起こしたものである。 しか…

音楽と身体性、francesco tristano+勅使川原三郎+佐東利穂子

カラス・アパラタスでフランチェスコ・トリスターノ(ピアノ)と共演した勅使川原三郎のコンテンポラリーダンス作品「ランドスケープ」の上映会をみてきた。 去年みたので2回目。 コンテンポラリーダンスにはそれ程詳しくないので私がこれを知ったのはピアニス…

リチャード・パワーズ「オルフェオ」

第二回日本翻訳大賞の一般推薦が昨日終了しました。 ぎりぎりまで迷いに迷いに結果リチャード・パワーズ「オルフェオ」翻訳木原善彦の推薦文を送りました。 掲載されてたのでそれをそのままここに載せておきます。 他の一冊と迷ってたんだけど現代クラシック…

20151129フランチェスコ・トリスターノ。

去年の夏からブログをサボっていたのだけどやはりこれは記しておかねばならないと思い去年11月29日さいたま芸術劇場で行われたフランチェスコ・トリスターノのコンサートについてまだ感じてることをバッと書いていくことにする。 文字に起こさないと消えてい…

ローラン・カバッソピアノコンサート。

ローラン・カバッソピアノコンサートに行ってきました。 ベートーヴェンディアベッリは私の探し方が悪いのかなかなかコンサートで演奏されない曲目だと思うんですけどシュナーベルが「この曲の価値を認めつつ聴衆を一時間も椅子に縛り付けることはできない」…

出遅れました。

なんとこのブログ去年の8月で止まってる模様。 その間に読んだ本も観た映画も書き留めることをせずにいたんですけど振り返ると後悔しました。 文章にして残すって大事なんですね。 なのでなるべく今年は頑張ってみようかと。 執筆の方が優先なのでこちらはそ…

ピアノとは愛である。

私が産まれた時に1番に駆けつけて色々お世話してくれたのが牧師さんだった。父親ではなく笑 物心つかない時からプロテスタント教会には連れて行ってもらっておぼろげに覚えているのはステンドグラスから陽光が射しこみそこには昔からの埃が舞い、木の椅子の…

「アクト・オブ・キリング」から「ルック・オブ・サイレンス」へあなたはなぜ兄を殺したのですか?

前作「アクト・オブ・キリング」と対をなすと言っていいジョシュア・オッペンハイマー監督のドキュメンタリー「ルック・オブ・サイレンス」を観に行ってきた。 1965年にインドネシア各地で100万とも200万とも言われる「共産主義者」と呼ばれる(関係ない者も…

現代に息づく神話や民俗学や生と死。

上のPhoto Hideki Hiruta 被写体 私 下は写メ 日本は八百万の神という。 古事記はとっても面白い。 昔はあちらの世界とこちらの世界の分かれ目はなく同じ様に当たり前に存在していた。 その関係で小松和彦の著書も数冊読んだがこれがまた面白い。 特に「異人…

ピアノと他の芸術性。

Photo 関健一 被写体 私 ピアノを弾く者としてピアノにまつわるお話をしたいと思います。 個人的体験から得たものなので誰かの為になるものではありませんが。 初心者向けというよりは中級者が上級を目指す方向性かも。 ひと昔は「腱鞘炎を経験して一人前」…

小澤征爾。

Photo 関健一 被写体 私 さて、昔から私の大好きな指揮者、小澤征爾がケネディ・センター名誉賞を受賞しましたね。 なんでも日本人初ということで私はこの賞の存在を知らなかったのですがボストン29年間がこうカタチに認められるのは嬉しいことです。 蛇足か…

淵の王。

舞城王太郎の作品はかけなしに好きなものと作者の主張が全面に出てきてあまり、な作品に分かれるのだが新作「淵の王」はかけなしに面白かった。 メタ視点が素晴らしいと言われているが私はメタ視点は今や珍しいものでもないのでそこを評価しているのではない…

救いとは。

私は基本的に「救いのない物語」が好きだ。 映画でも小説でもなんでも。 別にハートウォーミングされたくないので。 例えば最近観に行った映画「エレファント・ソング」はとても良い感じに救いがなかったけど1番最後にベンチで2人が寄り添うシーンは私にはと…

スクリャービン。

今はバッハブゾーニ編シャコンヌを弾いているんですが次の曲は「スクリャービン ピアノソナタ1番が弾きたいなあ」と思っていました。 しかしピアノソナタ1番というのは人気がないのかソナタ全集じゃないと入ってないんだよね。 2枚スクリャービンのソナタ全…

百合と少女についての考察。

私はBLも好きだが百合も大好きだ。 自分で描く絵は女の子を描いている時の方が圧倒的に楽しい。 というか女の子しか描けない。 小説だと男性も女性も書けるのでこれは単純にビジュアルとしてのことだと思う。 さて、BLのマンガよりは百合マンガの方が圧倒的…

池袋ジュンク堂書店の好きな理由を語ってみる。

私は池袋が近いということと、池袋ってぶらぶらしてても平気みたいなとこと乙女ロードと女性とらのあながあるとこと池袋ジュンク堂書店があるとこが大好き。 週一で池袋ジュンク堂書店には通ってる。 何故に池袋ジュンク堂書店が好きなのか、それを今回は語…

「喋る落書き」ショートショート。

学校が授業中の静かな廊下を今の時間使われていない音楽室に向かってそっと歩いていた。 静かに扉を開け、忍び込む。 そして彼女は慣れた手つきでレコードを取り出しそっと置いた。 グールドの演奏するバッハは空気を柔らかく震わせた。 1955年版ゴルドベル…

挑戦哲学書。

私が1番よく読むのが海外文学。 日本現代では村上春樹、舞城王太郎。 マンガ。 河合隼雄はどれに分類だろう? 嫌いなのはハウツー本。 苦手だけど興味があって読んだけども挫折してきたのが哲学書である。 一週間に一度は池袋ジュンク堂に通っているんだけど…

弾く、書く。

ピアノを弾いていて「最高にハイってやつだああ!」ってことはままある。 集中することはそう難しくない。 私はピアノは1日4時間以上は基本的にしないからだ。 その代わりに4時間はきっちり集中する。 だが「何かが降臨する」というのは毎日体験できるもので…

音楽と物語。

つい先日に柴田元幸編集文芸雑誌monkeyを購入した。 特集は「音楽の聞こえる話」 音楽と文学の関係は前々から考えていたのでこの特集は嬉しい。 先月は読書イベントで音と文学の関係について色んな人に話を訊いてみたばかりだった。 私は村上春樹が好きなの…

読書会のある場所。

私はたびたび読書会に参加するのだが1番好きなのは課題図書のある読書会だ。 1冊の本を読み込んできて読書会で分かち合う、知らないものを知る、感じるというのが1番私にとっては濃く楽しい。 同じ本を読んできてそれについて話す時、色んな角度から話す人と…

現代文学作家。

私は基本的に海外文学が好きだ。 この「基本的に」というのが難しいところでなにも前提として「海外文学が好き」という意志を持って本を選んでいるのではない。 亡くなってしまった作家で日本をあげれば安部公房、泉鏡花、川端康成辺りも好きだ。 とりあえず…

ホロコーストもの書物から感じること。

私は何故かホロコーストものに惹かれる。 ノンフィクションにこだわりがあるという人もいるが私はノンフィクション、フィクションを区別することをあまり重要なものだとは思わないので両方読む。 要は作者が原稿に真摯に向き合っている本が大切だからだ。 因…

自分の思考と体感と村上春樹。

Photo・hideki hiruta 写真は私の好きなフォトグラファー蛭田さんに撮って頂いたものです。 私は作家・村上春樹が猛烈に好きなのですが一番最初に読んだのは確かちょっと遅く高校1年生の時なんですね。 「ダンス・ダンス・ダンス」でした。 最初の「自己紹介…

どういう意図で何を表現したいのか。

ピアノのレッスンで言われること。 「ここはどういう意図(またはイメージ)でこういう表現にしたの?」 1番ありがちで1番まずい回答は何も考えてなかった、ということにつきます。 イメージや意図を持っていてここはこうだから(この旋律が魅力的だから強調し…

ピアノと読書へのゲリラ豪雨。

ずいぶん前に友達から借りていたエリアス・カネッティ「眩暈」を読み始めました。 まだ序盤ですが面白いです。 知らなかったんですがノーベル文学賞受賞者なんですね。 合間にカフカの短編集も読んでいるのですがカフカは色々な想像が出来、小説でしか表現出…

死の都の風景。

桜がみぞれと共に舞い散る中オトー・ドフ・クルカ「死の都の風景」を読了。 著者は幼少時代にアウシュビッツの家族収容所に収容される。 これは個人的体験をテープ録音起こしと日記にまとめたもの。 いくつかブログにメモしておきたい点がありました。 子供…

Francesco Tristano、beautiful groove!

Francesco Tristano(フランチェスコ・トリスターノ)のピアノコンサートに行ってきましたー! プログラムはなんとall BACH! ちょうど私が今取り組んでる曲がバッハのブゾーニ編シャコンヌなのでテンションだだ上がり。 「目覚めよと呼ぶ声あり(カンタータ140…

色んな本。

一冊ごとに100円割引のコードがあって、全部セブンネットで買いました。 「イガリシノブメイク、しちゃう?」といくえみ綾「太陽がみているかもしれないから2巻」とアンナ・カヴァン「氷」と蒼井ブルー「僕の隣で勝手に幸せになってください」をお受け取り。…

クラシック音楽のリズム感。

最近ピアニストでも内なるぐるぐるするリズム感があるピアニストに改めて感銘を受けていると同時にそのリズムを自分の練習で意識して行ってる。 グルダ、グールド、トリスターノの魅力はまさにそれがある。 それはミニマルミュージックが隠れた流れのリズム…

魔の山とピアノ。

早くトーマス・マンの「魔の山」読み終えたいけど眠いー。 何故か今日Amazonみたら「フルトヴェングラーとトーマス・マン ナチズムと芸術家」が発売中になってたからせめて魔の山を読み終えてからじゃないと!って思ってペースを上げてる、眠い。 第二次世界…

レッスンですよっ!

レッスンで渋谷までテコテコ行ってきました。 迫力のあるタッチはいいけど左手の柔らかさを出すこと。 手首の柔軟性を使う。 あと引き直しの癖がついてるので直さなくてはいけません。 ゆっくりでも間違えず弾けた方がいい。 引き直しをしているとそのまま指…

異国を思うみたいに。

グールドの弾くショパンピアノソナタはとてもショパン的ではなく、それでもグールドは歌っていた。 響かせず、繋ぎの音のみ響かせて。 全く別の曲みたいに聴こえる。 君が誰かの側で笑っていてくれるなら私は充分だし、それが晴天だったらいいねって思う。 …

雨の中お友達と遊んできました。 本に詳しく最近は映画にも詳しいコです。 私なんもあげるものがなくってごめんねええええ!!! 池袋ジュンク堂で一通り海外文学をみて、その隣のスタバでお茶といういつものコース。 森達也の「A」と「A2」を持ってなかった…

ゴルドベルクの孤独。

独立した悲しみと孤独に柔らかく包まれたくなったので晩年グールドのバッハゴルドベルクを聴いていました。 楽譜をみながら。 雨に濡れたのでシミが出来てます。 尖って意欲的な55年版も好きですが普遍的に聴きたいのはやっぱり晩年の録音ですね。 これを聴…

練習日記。

今日のピアノの練習は上手くなった感じがしました。 3日に一回ぐらいのスパンでグン!と上手くなります。 バッハのブゾーニ編シャコンヌを一部、ツェルニー40番50番一部、シューマン幻想小曲集、ブラームスラプソディー、ドビュッシー喜びの島。 これが今練…

読書会。

読書会。 毎回出ている村上春樹の読書会。 今回はおなじみの6次元で課題図書は「遠い太鼓」 幹事様たちはとっても頑張ってくれたので楽しい10時間でした。 これだけ長い時間楽しくみんなでワイワイと話せる機会もないのでとても貴重な場です。 次回の課題図…

不正義の果て。

不正義の果て。 夕方、イメージフォーラムへクロード・ランズマン監督「不正義の果て」を友達と観に行きました。 3週間限定公開なのでTwitter情報だと結構早くにチケットが売れるらしく、スタバで読書して時間を潰そうと思って1時間早くに着きました。 218分…