白昼夢で踊る犬

本書に一切真実はない。全ては真っ赤な嘘である。

リチャード・パワーズ「オルフェオ」

f:id:nyao1214:20160206134839j:plain

第二回日本翻訳大賞の一般推薦が昨日終了しました。

ぎりぎりまで迷いに迷いに結果リチャード・パワーズオルフェオ」翻訳木原善彦の推薦文を送りました。

掲載されてたのでそれをそのままここに載せておきます。

他の一冊と迷ってたんだけど現代クラシック音楽の小説なんだもん。

私としては「むむ、それだけでは推さないぞ!」と警戒しながら読んだのですがもう文体も丸ごと音楽なんだもん。

2015年刊行翻訳本はこれにせざる得ないところあったよね。

「この本は音楽そのものである。比較的現代クラシック曲を軸に色々な音が絡み合い、主張しあう。内声が声をあげ、文体が口をつぐみ、休符がリズムを作り出し、主人公を取り巻く人々はどこか途切れどこか救いがなく「終末の音楽」を手に持ち混沌を作り出す1人になる。音楽とはなにか?人生とはなにか?そういう物語を聴いてみたくはないか?音楽はどれだけ言葉を尽くしたっていいんだよ、どうせ残るものは音のみなのだから。読みながらあなたの中から音楽が鳴ってはこないか?それはどういう音だろう。」

音楽用語が一般だとちょい難しいとこあるかもしれないけど読んでくれ。